フィリピンで働くのに必要な英語力、TOEICスコアはどれぐらい?

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日々発展を遂げる東南アジアの中でも、英語が公用語で国民の大半が流暢に英語を話せる国・フィリピンは、英語留学の場所としても大変人気です。

特に日本や韓国の若者は、フィリピン南部のセブ島に語学留学しています。多くの語学学校があり、そこで英語を習得して、そのままフィリピンで就労する方も少なくありません。

しかし、実際の所どのくらいの英語力があればいいのか、TOEICのスコアが武器となるのは何点くらいなのでしょうか。

フィリピンで働くために必要な英語力はどれくらい?

フィリピンで働く前のTOEICスコアは700点台が多い

フィリピンで働こうと思っている方の大半は、英語に自信のある方でしょう。全く英語に自信がない人はそういないと思います。

仕事をする以前に、衣食住を整えなければなりません。部屋を探して賃借し、電気代や水道代を自分で支払い、自活するということは、生活できるだけの英語ができなければいけません。

仕事となると、もちろん社内公用語として、英語を使っての会議やメールも日常茶飯事です。ですから、学生の頃より英語をしっかり学んできた方や、フィリピンを含めどこかで英語を学んできた方がフィリピン就職でさらなるブラッシュアップを図るのもわかります。

だいたい日常的に英語を使用する場合は、企業側は750点から800点あたりを目安として募集していますので、700点台の方が多いのも頷けます。ですので、最初にフィリピンで仕事をしたい人は、目安としては700くらいを目指しましょう。

実際はTOEICを受けたことのない人もいる!

TOEICはだいたいが非英語圏の人向けの英語テストです。ですから、TOEICを重視しているのはほぼ東アジアの人であり、特に韓国サムスンヒュンダイ、LGは900点以上の人を求めていることもあります。これは対外的に自国の製品を、欧米などを含めグローバルに展開するための政策の1つであります。

実際に非英語圏の欧米の学生はTOEICにさほど興味がない様子です。イギリスはTOEICよりIELTSやケンブリッジ英語検定(FCE/CAE/CPE)を重視していることもあります。そのようなこともあり、イギリスなどで勉強してきた方はTOEICを受けたことすらないという人もいます。 留学の時点では、ビジネス向けのTOEICよりもTOEFLを重視する大学も多いからです。留学経験がある場合は、そちらをアピールするのもアリです。

フィリピンで働く人の留学経験はどれくらい?

TOEICスコアが高い人は欧米での英語留学の経験がある

TOEICスコアが高い人は、フィリピンよりもアメリカやイギリスなどの欧米圏への留学が多いようです。 フィリピンでは英語も公用語の1つですが、あくまで公用語であって、現地の方が日常生活で話しているのはタガログ語やセブアノ語などです。

国語として制定されているタガログ語(フィリピノ語)は、語彙数などが圧倒的に少ないので、小学校からは国語以外の授業を英語でやらざるをえないという理由もあります。

ですので、フィリピンの方は、英語は話すことはできますが、もちろんタガログ語などの方が得なのです。 しかしアメリカやイギリスだと、圧倒的主流は英語です。英語を母国語としている人の割合が東南アジアに比べて多いので、英語に触れる機会もそれだけ増えます。

またTOEICのリスニング試験に出される英語は、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語ですので、これらの国で学んできた方が高得点を取るのは必然の結果とも言えます。

フィリピン留学は英語初心者向け!

フィリピン留学は費用も安いこともあり、日本や韓国からの留学生がとても多いです。地理的にも遠くなく、物価も安いので、イギリスなどに留学に行くよりも大変手軽です。

ですから、特に若い韓国の大学生などは、欧米圏へ留学する前に、フィリピンで鍛えておくようです。最初からアメリカやイギリスに行って挫折するよりも、基礎を磨いてから行くというのが鉄則のようです。

ですから、TOEICの点数も700や800ある人ばかりとは限りません。日本人の方ですと、フィリピンの語学学校に来ている方はTOEICでいうと600点に満たない方もいます。

しかし、就職するにはやはり最低でも700はないと意思疎通がうまくいきませんので、100点から200点あげる必要があります。読解問題とリスニング問題でそれぞれ50点ずつか100点ずつあげることができれば、履歴書に書けるスコアになるでしょう。

まとめ

フィリピンで働く際は、欧米ほどの英語力は求められません。大事なのはコミュニケーション能力の高さです。

しかし、そのコミュニケーションをする上で必要となるのが英語というツールですので、業務に支障が出ないくらいは取っておきたいものです。

ですので、英語で情報収集ができ、返答ができるという点ではやはり700から750あれば良いでしょう。もし850から900を取れれば、英語にはほぼ支障がないと思われますので、業務の内容に注力しましょう。