なぜ若者は海外で働くのか?本当の理由とは

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近年、海外で就職したり転職する若者が増えています。彼らの多くは20代から30代前半で、様々なバックグラウンドを持っていますが、未踏の地にスーツケース1つ で飛び込む人も少なくありません。

なぜ彼らは、海外で働くことを決めたのでしょうか。海外で働く魅力や、彼らの本当の目的や理由に迫ります。

鬱屈した日本社会から抜け出したい若者が増えている

過労・残業のない国で自由に生きる

最近、特に過労による死亡などが取りざたされるようになりましたが、以前から日本社会は過労死や残業代の未払いといった問題の多い国です。

入社説明会では、残業などほぼないと聞いていたのに、実際は長時間労働を強いられるなど、過酷な現状が待っています。

しかし、仕事を辞めて新しい職にありつけるかというと、全員がそういうわけにはいきません。転職のチャンスを伺いつつも、逃しているのが現実です。

けれども、一念発起して日本から飛び出してまえば、学歴や日本のタテ社会から抜け出すことができます。

誰も自分の事を知らない土地で、ゆっくり暮らしたい。そう思って東南アジアなどに訪れる方は多いです。残業するということは、パフォーマンスが悪いということなので、海外では能力のない人とみなされます。

ですので、日本が美徳としている残業を進んで行う人など、ほとんどいません。 繁忙期くらいで、あとは皆さっさと帰り、家族や友人との時間を大切にします。

そのような海外へ行って、自分の時間を持ち、自由に生きたいと思う若者はこぞって海外就職を目指すのです。

とにかく日本から出たい人々と実態

そうしてとにかく日本から出たいがために、海外へ行った人はどのような生活をしているのでしょうか。

これは大きく2つのタイプに分かれます。まず、完全にローカライズしていて、そこで骨をうずめる覚悟のパターンと、いつかは帰国することをぼんやりと考えていて、日本人同士でつるみがちなパターンです。

前者の場合、職を変えてもその国に残ったり、または新たに違う国へ行くこともありますが、基本的に自分の拠点は海外であるという認識で働いています。

一方の後者は、なんとなく日本から出てきたものの、いつかは帰国すると考えているので、つい日本人同士で集まりがちになり、現地の生活に馴染めない人が多いように思います。

とにかく日本から出たはいいものの、その先どうするのか。そこまで考えて行動しなければ、せっかく海外に来た意味も薄れてしまいます。

海外に行く本当の理由は就職難でもある

日本で思うような内定が得られなくても、海外ならチャンスがある

数年前より雇用状況は改善されましたが、それでもまだ若者にとっては雇用の機会が少ないと言えます。正社員として働く方は、女性では善労働人口の半数にも満たない状況です。

このような状況で働いていると、ずっとこのまま低賃金で働き、何も満喫できないまま人生が終わるのだろうかという疑問も生まれるでしょう。

海外就職をする人の中でも女性は特に積極的です。海外では、女性でも男性と変わらないポジションにつけますし、自分の時間もしっかり持てます。

一度海外就職をしてしまうと、なかなか帰国しないのは女性に多いでしょう。現地の方と結婚したりして、その場にとどまる方もいます。

日本では就職活動がうまくいかなくても、海外ではトントン拍子で選考が進むことがあるので、就職難から海外を選ぶという方も少なくありません。

海外で働いた経験は武器になるのか

海外で働くということは、島国で生まれ育った日本人にとってはまだまだ珍しい体験です。多くの方は日本語のみで生活し、必要に迫られない限りは英語やその他外国語を使って仕事をしません。今でも圧倒的にモノリンガルで生きていける世界です。

ですので、外国語ができると未だにものすごく重宝されます。通訳や翻訳では英語はすでに需要と供給が十分であり、むしろ過度の供給がありますが、中国語などはまだまだ需要があります。

日本に来る中国・台湾のお客様は多く、中国語ができれば重宝されるでしょう。 また、その他外国語の能力や、コミュニケーションスキルなどは外国の企業と取引する会社では必要とされます。

少なくとも海外で培った語学力や、対人スキルは日本に戻っても必要とされます。他の方にない武器として、重宝されるでしょう。

まとめ

今回は若い方がなぜ海外へ行くのかという理由を、雇用状況などに基づいてお話しましたが、やはり心理的な側面も大いに影響していると思います。

ずっと燻ったままで終わりたくないという野心家な方や、とにかく日本社会に嫌気がさしたという方も多いです。

しかし、マイナスな理由で海外へ行っても、日本人同士で行動してばかりだとメリットはあまりありません。海外へ行く理由は、もっとポジティブであるべきだと考えます。