営業職の経験を活かして海外で働く

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今までのキャリアを活かして海外で働きたいという方の中には、現役の営業職の方もおられるでしょう。 保険の外交員や銀行などの金融関係では、資格が必要とされることがあります。

しかし、営業職のほとんどは資格を必要としないものです。どちらかといえば、資格よりも経験やコミュニケーションスキルが要求されます。

今まで営業職をしてきたけれども、もっと責任感のあるポストに就きたいという方や、語学力を磨くために海外へ渡りたいという方は、海外でも営業職にチャレンジしてみるといいでしょう。

そこで今回は、なぜ営業職が海外就職で有利に働くかを紹介したいと思います。

フットワークの軽さが命!どこでも通用する営業職の経験

営業職はサービス業でもある!お客様の立場で考えられる営業職

今現在も営業職をしている方は、会社によって多少は違うと思いますが、業務の大半がお客様のところへ通うことと、見積書などを作ることだと思います。

見積書の作成、会議の資料のまとめなど事務的な仕事もありますが、やはりメインはお客様のもとへ行くことです。

既存のお客様に対しては、扱っている商品やサービスの紹介や期限の通知を行っていると思いますが、既存のお客様だけではライバル企業に負けてしまうので、新規案件をいかに獲得するかが重要です。

紹介してもらうこともあれば、飛び込みで営業をかけてきた方もおられるでしょうが、常にお客様に対して「価値ある提案をしているか」を問いかけてきたはずです。

営業職の方は、法人相手でも個人相手でもお客様に最高のサービスを提供できるようにメールや電話の対応も丁寧にしていることと思います。

つまり、いつもお客様の立場で考えることができている人が、多いでしょう。裏方の仕事よりも、圧倒的にお客様に接している職種ですので、相手の目線で物事を考える能力が養われているのです。

この能力は海外において、時に「さすが日本人は丁寧だ」と言ってもらえることがありますので、活かせるスキルと言えるでしょう。

人と会うことが好きな人は適応能力も早い

営業職の方はすぐに名刺がなくなるほど、たくさんの方に出会ってきたはずです。名刺の裏に特徴などを書いて、必死にお得意様を覚えようと努力してきた方もいるでしょう。

もともと人と会って話をすることが好きな方は、営業職に適していますし、海外で初めて仕事をすることになっても、楽しんで仕事ができるでしょう。

海外に赴任されている日本人の方は、営業職の方との雑談も楽しみにしている方もおられます。同じ日本人同士、頑張っていこうという結束力も生まれこともあります。また、人と会うことが好きな方は、現地のスタッフともすぐに仲良くなれるでしょう。

会社は仕事をする場所ですが、日本よりも人材を大切にしています。 プライベートの時間もしっかり持ちますが、社員旅行などで大盛り上がりすることも多いです。日系企業の大半は、今もう日本では少なくなった社員旅行を盛大に行うところも多いです。  

営業職を支える営業事務の方や、日頃はあまり接点のない人事や経理の方とも打ち解けられます。人と会って話すことが好きな方は、社内でも溶け込むのは上手いので、立ち回りがうまく仕事で分からないことがあっても周りが助けてくれます。相互に助けあえる体勢を築きやすいとも言えますので、十分な強みになりえます。

営業職の経験を活かして他の職種に就く

一流ホテルのフロントや旅行会社のガイドなども向いている

今は営業をしているけれども、海外では違う仕事をしてみたいという方もおられるでしょう。これを機にキャリアを方向転換する方もおられると思いますが、営業の経験が活きるのは、営業職だけではありません。

先にも述べましたが、営業職の経験がある方は、お客様の立場で物事を考えられますので、サービス業に向いています。

一流のサービスを学ぼうと思ったら、海外の一流ホテルで働いてみるという手もあります。日本で培ったおもてなしの精神と、一流ホテルで教えられるビジネスマナーでお客様を前にすることで、より質の高いサービスが提供できるようになるでしょう。

旅行会社では、主に日本人のツアー客を対応することになります。大勢の人を統率するのは大変ですが、お客様全員が楽しんでもらえるような気配りができることや、笑顔で対応できるという営業職で養われたスキルは活躍します。

たくさんの方を相手にしてきた人だからこそ、どんな人に出会っても大丈夫だという自信にも繋がるでしょう。

営業事務として営業職をアシストする

営業職を経験してきた方だからこそ分かる仕事が、営業事務です。営業事務の方は、営業職の方が獲得してきた案件について、請求書や見積書のひな形を作ったりするサポート役ですが、時にすれ違いが起きてしまうこともあります。仕事のやり方、伝え方でトラブルになることも少なくないでしょう。

しかし逆に考えてみると、営業職をやってきたからこそ、背後にいる支えてくれる人たちの存在を痛感していると思います。いつまでに、何を仕上げるべきか、どうしたら営業職の方が仕事をしやすくなるか、考えることができるのは営業職を経験してきたからこそ分かるものです。

営業職の方は社外のお客様を相手に仕事をしていますが、営業事務の方は社内の業務が円滑に進むように、営業の方を相手にしているのです。相手のことを一番知っているからこそ、何が求められるのか察知できると言えます。

さいごに

海外で働きたい方の中でも、営業職の経験を活かしたいという方は、ぜひ今まで培ってきたコミュニケーションスキルを存分にアピールしてください。そのコミュニケーションスキルは、海外で積極的に動くために必須の能力です。

日本人のお客様だけでなく、社内の人間関係をうまく構築するためにも欠かせないものです。営業職の方で、特に資格がないという方は、経験値をアピールしましょう。

今後も営業職を続けたい方、方向転換したい方のどちらにも共通して活かせるのが、お客様の事をどれだけ考えているかです。 企業に応募する際は、今までの経験を数的に表しつつ、喜ばれたエピソードを描くと通過しやすいです。